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Have a Nice Die!!


by yuki1104-919
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Red Trigger

感想できました。



まずジャケットから。もう、表紙はコメント不要ですかね(笑)。試聴ページに明らかに映っているほくろ?が消されてることに気づいてしまいました。中を開いてみると、撮影カレンダーと兼ねてたのかよ!と思わず突っ込みたくなる、例の花バラ撒きバスタブ写真。真ん中のページは普通にいい。だ・か・ら、何でこれをジャケットにしないんだっつーのby全ての虹ジャケに納得してないファン(特にドアップ)。そんなに一般を引かせたいですか。縦置きのやつもなかなかいいです。最後のやつが一番好きかもー。
春店で買ったらまた直筆(印刷)ポストカードついてきました。カッコ笑いの「笑」って言う字が違う…。
最後のピースをはめるようにCDラックに赤を追加。紫から一枚ずつ増やしてきて、やっと私の部屋にも虹がかかりました。でもやっぱりオレンジの背、もうちょい薄かった方がよかったんじゃないの。

1.Phoenix -su・za・ku-
朱雀。ものすごいチャイニーズ。中国の宮殿みたいなのがドーンとあって、その中へどんどん門をくぐって進んでいく感じ。朱雀でも竜でも何でも飛んでそうで、大河ドラマのオープニングのCGに合いそうです。笛や太鼓などの中国の楽器風の音色も聴こえてきます。中国→赤のイメージは誰にでも浮かべられるけど、赤→中国ってなかなか予想できなかったです。最後に朱雀の鳴き声が聴こえますが、この朱雀の大きさとかを一生懸命考えたそうで。最後のキラキラ音が、朱雀の羽がキラキラ~っていうイメージに最高に合ってました。やらないだろうけど、もしライブでやるならやなぎーがシャラララー♪ってやるんだろうな。

2.Rose Line
お約束のトランス、ですね。しかしこれはちょっとマンネリだなぁという印象が強かったです。何か聴いたことあるなーっていう。Division~もVenus Vectorもすごく好きなだけに、もうちょっと何かほしかったかも。こんなトランスひとつとっても実は深い意味がこめられているっていうのが大ちゃんのすごいところだと思うんですが、これは何を思って作ったんでしょうかね。ダ・ヴィンチ・コード読まなきゃダメかっ。ちょっと前読もうと思ったけどあの厚さ(しかも上下巻)を見て読む気が失せました…。

3.Sistema Sol
コレはいーい!!なんと言ってもまずAメロ、裏声!ギター!さわやか!胸キュンです。Meme crackなラップがあってもギュルギュル言っててもさわやかさは失われません。サビも気づいたら口ずさんでます。それにしても「天空(ソラ)へ」で、その直後のサビ頭が「ソーラーレイション」ってダジャレにしか聴こえないんですけど。間奏のこれまたMeme crackっぽいサンプリングボイス(っていうの?)が何を言っているかわかった時には目からウロコでございました。大ちゃんボーカル曲で一番長い曲になりますねぇ。これ太陽をテーマにした大作だというので、もっと暑苦しい曲なのかと思ったんです。宇宙を太陽まで飛んでいって太陽に接近して、太陽燃えてるぜ~!みたいなのを想像してたんですが(笑)、なんだか澄み渡る青空の下って感じのイメージですね。青盤の青空は風がセットで語られて、風鈴というほど涼しげだったけど、赤はそのかわりに太陽、暖かい陽だまりのイメージ。歌詞も、生きてるぜーって感じでいい感じ。大ちゃん的には「赤い星」は太陽だったんだ!自分的にはむしろアンタレスが赤で太陽がオレンジなイメージでしたけど。でも長さを全然感じさせませんね、この曲は。

4.etude on E-String
いやいや、最初何かの間違いかと思いましたよ。いつから他の楽器を入れてよくなったんだ!!でもやっぱりちょっと、ピアノ曲って「ピアノ曲かよ~」って思ってしまうじゃないですか。シャッフルして出てきたのがエチュードだと正直ちょっと不満な感じ。だからこんなんもアリかなと思います。かなり前の曲のイメージを引き継いでいる感じがしますね。さわやかな日差し。2つで1曲みたいな。

5.Embryonic Trigger
胎児の引き金?未発達の引き金?わかるようなわからないような。私は一番最初の後半に登場するメインのメロディーがかなーり気に入ってしまいました。でももっとこのメロディー引っ張って暴れてほしかったなあ。これでテクノベートーベン2作れそう。

6.Red Coder "anemone"
途中までは、「まあディープブルーみたいなやつか」と割と普通に聴いていましたが、サビで驚愕しました…。なんじゃこりゃっ。これ大ちゃんの曲ですか!?!?ハ、ハードロックだよ。長髪振り乱して歌う絵が浮かぶよ。ここまでのドラムはIcemanでもなかったですよ。よく聴くとAメロとかで既に十分異彩放ってるし。「阿修羅の如き」とかなんかすごいとしか言えません。短いけどBメロもかなりいいなぁ。しかし、綱と網の違いには気づこうよ…。

7.Quantum Mechanics Rainbow Ⅶ
各アルバムを通して聴いていると、大抵気づいたら終わっていることが多い虹組曲(おいおい)。嫌いなわけじゃないんですよ。ねぇ。というわけで今回こそは集中して聴こう。途中まではそんなに壮大壮大してるわけでもなく、ここにも中国の風が吹き込まれているような感じです。でも最後の締めは期待を裏切らずキレイ。イリス様ー☆

8.Message from 7 Lights
これだったんですね、例のアレは。シンプルイズベストなバラード。私シンプルなバラードが好きなんですよね。シンプルっていう言葉が妥当かわかんないけど、1000年の誓いとか、I SING~とか、短いメロディーでグッと魅せてくれるやつ。虹シリーズで大ちゃんボーカルの幅もここまで広がりましたか。大ちゃんバラードいい。この一年間のことを思いながら、これからも浅倉大介にどこまでもついていこうと思いました(笑)。

9.Dragon -hi・ryu-
ナイス琴みたいなやつ。宮殿の門を竜に見送られながら出ていきます。中国に別れを告げて、ギリシャへ。この曲から次までの曲間は7秒。芸が細かいですね~。

10.IRIS
虹シリーズ7色を総括し締めくくる曲、これで本当に最後。紫の最初の曲が聞こえてきた瞬間、やられたと思いました。ふわーっキラキラー☆って魔法をかけて、虹を一色ずつ作っていって、そして聴こえてきたのはピアノの音。組曲だとわかった瞬間またやられました。実はピアノ曲なのかも?というのは予想してたんですけど、組曲だったか。有終の美を飾るに相応しい、素晴らしい曲でした。

はぁ。
Quantum Mechanics Rainbow、ここに完結です。
最終作、赤の出来映えにはとりあえず満足ですね。藍→黄→の3番目にランクイン。一枚をまとめて見ると、M-2とM-3という10分近い楽曲が隣り合ってるのが特徴的。これまで何らかのクッション的なものが入っていたことが多かったと思いますが。しかも2番目と3番目だってのがすごいです。全体の構成的に、10は完全にボーナストラックみたいなものだし、7や8も赤盤というより虹終わりだね的な曲だし、間に挟まれた9はどうしても影薄いしってんで、赤の世界が存分に暴走してるのは6までですからね。その6までがどの曲も粒ぞろいの出来で、しかも長い曲が最初という構成によって、前半が後半に食われることなく出来上がってる点はすごいと思います。もう虹が終わってしまうんだと思って聴き始めたのに、赤盤を聴き終わった時にはやっと虹が終わったと思いましたからね。まさに充実、おなかいっぱいの1枚です。
なんだか、赤には人間味が感じられました。1と9から見えてくる「中国」で、中国四千年の歴史、その中に生きてきたたくさんの人たちを連想し、3では太陽の暖かい日差しを受け、6ではロック(シャレじゃないよ)で熱くシャウト、8で大ちゃんの甘いボーカルを聴いて心を暖めて。赤は血の色でもあるし、生きている実感、人の心、運命みたいなものがテーマになってるんじゃないかなーと思いましたね。

今、虹シリーズというこの壮大なプロジェクトの完成までに立ち会えたことを心からうれしく思います。
浅倉さん、1年間本当にお疲れ様でした!
by yuki1104-919 | 2005-03-01 19:51 | 浅倉大介